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マレーシアニュース記事訳:
マレーシアクアラルンプールでの酒類の販売禁止
ニュース記事:Chinese group KLSCAH says DBKL liquor sale ban will hurt small traders
出典:
記事の超簡単要約:
2020年11月18日DBKL(クアラルンプール市役所)は、2021年10月1日からクアラルンプール市内のコンビニエンスストア、雑貨店、食料品、漢方薬店での酒類の販売を禁止すると発表しました。
このDBKL(クアラルンプール市役所)の発表を受けて、KLSCAH(マレーシア華僑経済団体)は、『クアラルンプールは国際的な都市で多文化の調和を精神にしているため、この酒類販売禁止は、クアラルンプールの国際的なイメージを傷つける。そしてこの酒類禁止によって中小企業の売上は減少する』と発表しました。
またDBKL(クアラルンプール市役所)は、この酒類の販売を禁止する目的は、飲酒運転の抑制を目的としていると発表しました。
この記事に関する大丸の雑感
ここからは、大丸の雑感です。
来年2021年10月1日にクアラルンプール市内のコンビニエンスストア、雑貨店、食料品、漢方薬店での酒類の販売を禁止となります。この禁止事項は、マレーシア全土に影響する可能性があります。
マレーシアは、多民族他宗教のイスラム国家です。
人口比は
マレー人 65%
華僑 24%
インド人 8% です。
最大の人口比を占める、マレー人の全ての人々は、イスラム教を信仰しています。
そしてこのイスラム教の代表的な禁止事項は、
・自殺と他殺
・不倫
・偶像礼拝
・犬になめられる
・豚肉を食べる
・女性が他人に肌を見せる
・飲酒
などです。
マレーシアの人口の大半を占めるマレー人が、飲酒を禁止しているので、酒類の販売を
禁止することは自然の流れかもしれません。
しかし華僑、インド人、外国人の中には、酒類の販売で商売を行っている方々も多くいます。
約1年の猶予期間があるにせよ、今回の酒類販売禁止の決定で、多くの人々のビジネスモデルを変更しなくてはなりません。
まとめ:
マレーシアのように、1つの国の中で、宗教や民族の違う人々が生活すると多くの場面で、
衝突が起きることがあります。
私が現在出向している会社では、マレー人、華僑、インド人、日本人が働いています。
仕事をしていて感じることは、マレー人、華僑、インド人、日本人の間に、微妙な距離感があります。決して仲は悪くありませんが、良くもありません。
この微妙な距離感を、説明することは非常に難しいのですが、簡単に説明すると、
『私はあなたに干渉しないから、あなたも私に干渉しないで』の精神です。
このブログを書いていて数年前に、前マレーシア首相のマハティールさんが、近年のマレーシアの発展の理由を述べたことを思い出しました。
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A multiracial county like Malaysia has managed to enjoy raid development while maintaining peace only thanks to its people who are tolerant.
A unique multiracial, multi religious, multilingual and multicultural society must continue instilling this attitude of tolerance into today’s young to maintain harmony among the people.
マレーシアのような多民族国家は、寛容な人々のおかげで平和を維持しながら急速な発展をすることができました。
多民族、他宗教、多言語、多文化社会であるマレーシアが、人々の調和を維持するために、
若者がこの寛容を忘れてはならない。
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このマハティールさんのスピーチでの印象的な言葉は、『寛容』です。
寛容とは、『心が寛大で、人を受け入れること。過失を咎めたりせず、人を許すこと』です。
今回のクアラルンプール市内での酒類の販売禁止についても、
マレー人、華僑、インド人の人々が、寛容な心で物事を解決して欲しいと
思う今日この頃です。
私は、平和で寛容な人が多いマレーシアの国が大好きです。
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