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マレーシアニュース記事訳:
先住民の皆さん安易に土地を売らないで!
ニュース記事:Don’t sell your land, Sarawak deputy CM tells longhouse fork
出典:
記事の超簡単要約:
記事の内容を超簡単に要約すると下記となります。
2020年10月25日にサラワク州副首相は、土地の所有権を譲渡するイベントで、
『祖先から受け継いだ重要な資産である土地を、利益目的の為に安易に売るべきではない』
『土地を売らずに収入を生み出す方法を考えて、土地を開発するべきだ』
『一度販売してしまうと永遠にあなたのものでなくなる』
と発言しました。
この記事に関する大丸の雑感
ここからは、大丸の雑感です。
今日は、外国企業がマレーシア国内で土地を購入する際に、注意したい点やルールについてご説明します。(ここでの土地は、事業用の土地を指します。コンドミニアムなどの不動産ではないので注意してください。工業用地、商業用地、農業用地などの土地の登記は、個人名ではなく現地法人の名義で行う必要がありますので注意してください。)
所有権について(大きく分けて2種類の土地の所有方法があります)
・フリーホールド(土地の所有権を取得できる)
土地購入の際に土地の所有権を取得して登記することができます。土地を永久的に使用することができます。
・リースホールド(土地の所有権を貸借できる)
リースホールドの土地の所有者は、州政府や行政です。土地の所有権を賃貸して、賃貸期間のみ土地を使用することができます。最長の賃貸期限は、99年間です。州政府や行政からの承認を得れば延長することも可能です。
土地のタイトルについて
土地は、大きく分けて工業用地、商業用地、住宅用地、農業用地に登録されています。農業用地を購入した後に、農業用地に工場などを建設することはできません。農業用地を工業用地に転用することは可能ですが、それなりの費用と長い年月が掛かります。あらかじめ用途に合った、土地を購入することをおすすめします。
またマレーシアの土地購入の場合に注意しなければならないのが、近隣のインフラ状況です。安い工業用地を購入しても、電気、水道、排水溝が整っていない場所だと、電気、水道、排水溝を実費で用意しなければなりません。まずは用途に合った土地を探し、そして近隣のインフラ状況の確認をおすすめします。
州政府からの合意を取ることができるか?
所有権、土地のタイトルを確認して、お目当ての土地を見つけることができたら、州政府の合意を取得できるか確認する必要があります。州政府によっては、業態によって土地購入を認められないケースがあります。土地購入前に、必ず弁護士を起用して、州政府の合意を取得できるか確認してください。
土地の購入の手数料について
土地の購入は、所有者(オーナー)から購入する場合と、仲介業者から購入する場合の2つがあります。所有者(オーナー)から直接購入する場合は、手数料の必要はありません。
仲介業者から購入する場合は、手数料の支払が必要となります。マレーシアでは、手数料の関する規定がありません。市場価格だと2%前後が相場とされています。2%以上を要求する仲介業者であれば、値引きの余地があります。
まとめ:
マレーシア国内で希望する事業用の土地を購入することは、非常に難しいです。人気の土地は、一般に情報が公開となる前に、業者間で売買が成立してしまいます。マレーシアでは、多くの土地情報をインターネットで閲覧することができます。
しかしそれらの物件は、『値段が相場からかけ離れている』、『その他の問題を抱えている』など魅力的な物件を見つけることができません。
良い土地を探す方法は、
・数人の仲介業者と連絡を密にする(定期的にランチなどの情報交換が必要)
・仲介業者へ土地の購入希望条件を明確に伝えておく
・仲介業者へ購入希望金額を相場より若干高めに伝えておく
上記の3つが重要です。
上司から『条件の良い土地は結婚相手を見つけるより難しい』と教わりました。
納得できるアドバイスです。
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